衝撃的なニュースが飛び込んだ。ノルウェーの首都オスロにある政府庁舎が爆破されて7名が死亡。また、同日にウトヤ島にて銃乱射事件が発生し、84名以上が死亡。負傷者は100名以上と推定される。とのこと。
日本のメディアは、中国の高速鉄道列車事故(日本の新幹線車両)の事ばかりで、詳しく報道しようとしない。理由は明らかで、連続テロ容疑者が日本・韓国を多文化主義に否定的な国家として、賛美賞賛するという投稿をしていた。ということが明らかになったためだ。つまり、思想的なテロ事件は彼らには難しくて、どう報道していいかわからない。ということだ。
容疑者のアンネシュ・ブレイビクは、首都オスロの中心部にある政府庁舎付近で爆破テロを実行。その後、オスロ近郊にあるウトヤ島で、ノルウェー労働党青年部の集会に偽装警官として上陸。参加者に向けて銃を乱射した。(一部報道では、逃げ惑う群衆を猟銃でひとりひとり射殺した。)
多文化主義とは、"移民政策"と関わっている。ここのところ欧州では、労働力を主にイスラム圏の人々に求め、彼らを移民や期間労働者という形で国内に受け入れる。こうなると、異文化間の摩擦が起こり、彼のような反多文化主義、純血主義的なナショナリズムに傾くというわけだが。
さて、日本は彼から名指しで、"多文化主義に否定的な国家"と言われたが、日本では移民云々以前に、自国民の底辺労働者の最低限のケアが出来ない国だ。多文化など、まだまだ先の事。国民も政治も、まだその次元まで到達していない。(日本のメディアがどう報道していいかわからないように)
しかし、前首相はアジア共同体と謳い、民主党は売国政策を推進中だ。経団連は目先の利益が目的の、移民政策に賛成を表明している。
■ 参考
ウィキペディア ノルウェー連続テロ事件
WSJ日本版 (2011年7月25日) ネット上に反イスラムなど犯行に至る心情吐露―ノルウェー・テロ事件で
地球の歩き方 オスロ特派員ブログ