企業というのは、"モノ"を作り、それを売って利益をあげる。そんなことは資本主義経済では、誰でも知ってると言っていいほど当たり前のことのはず。
単純な例を挙げる。トヨタ自動車。車を作って売る。
細かい事を言えば、車体・エンジンを設計して、部品を調達し、・・・そんな細かい企業活動は今回問題にしない。企業体としての基本活動に焦点を当てて考えてみる。と、東京電力なら、"電気を作ってそれを売る"、のが、基本的な企業活動のはずだ。
また、トヨタ自動車では、車を"顧客"=我々消費者に売って利益をあげる。つまり、誰に向かって商売をしてるかと言えば、我々消費者に対して行っているのである。我々消費者が、トヨタ車を買わないとなると、たちまち会社経営が傾いて、ひいては倒産、とまで追いやられる。
そう。演歌歌手の有名な言葉「お客様は神様です」。ある意味そういうことなのだ。
東京電力(電力会社)に目を移す。
電気を作って売る対象は、我々需要者のはず。なのに、なぜ我々需要者は"神様"でないのか。もう分かると思うけど、我々需要者は、東京電力からしか、電気を買えない仕組みになってるから。
昨日から、再生可能エネルギー促進法案(電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案)が審議入りして、菅直人が脱原発(原発に依存しない社会)を掲げた発言を記者会見で披露したりしているけど。そんな枝葉の事より、
我々需要者に、東京電力以外から電力を購入出来る仕組みにすればいいだけ。ただそれだけ。
■ 参考
官邸ブログ 菅直人直筆のページ 《次の時代》(6):原発に依存しない社会へ
経済産業省 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案について