Nishiakashi’s Blog

徒然なるままに。。教えられること多し。

禅の教え

 時代が遡りますが、法然が浄土宗を確立した頃、「禅」を追求した栄西という人がいます。栄西比叡山天台宗を修め、その中で禅の教えに感銘して、宋へ渡り臨済宗を学びます。その後その弟子にあたる道元曹洞宗を持ち帰ります。

 中国の禅宗は、元々は古代インド仏教から、菩提達磨(だるま)が確立して中国に伝えたとする大乗禅を根本とします。この大乗禅は時代を経て中国禅宗へと発展していきます。その中で臨済禅・曹洞禅など五つの宗派に分かれていきました。その臨済宗を持ち帰ったのが栄西曹洞宗を持ち帰ったのが道元ということになります。
 日本禅宗にはこれ以外にも、尺八を持ち旅をする虚無僧が有名な普化宗というのもあったが、これは後に臨済宗編入されてしまいました。

 「禅」は仏教宗派というより、精神鍛錬の型として日本人の中に受け継がれていきます。武士道・茶道はその文化とともに禅を内包していますし、「道」のつく言葉にはその影響が現れているのは言うまでもありません。
 「禅」のいう日々の行為がすべて修行に繋がる、という部分をうまく取り入れ発展させたのは日本人であって日本文化です。それに対し中国では、禅宗系は儒教と反目して発展しませんでした。

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茶の本 (岩波文庫)

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