Nishiakashi’s Blog

徒然なるままに。。教えられること多し。

松本龍復興担当大臣に対する報道の違和感

 つい先日、松本龍復興担当相がいとも簡単に辞任した。
 それはそれで一向に構わないが、何か一連の報道に違和感を感じるのは私だけなのでしょうか。報道・ネットで窺わせる国民の反応は、概ね「当然」というふうにみえるが、大半は、もう半ば諦めモードで「どうでもいい」が多数かもしれない。

 さて、東北放送のテレビ報道を書き起こしてみると。


 (先に、松本龍復興相が応接室に案内され、客側のソファーに着席)
 ---------------(※編集点1)----------------
 (事務官僚もソファーに座っている状態、ここで隣の事務官僚に向かって)
 松本龍「先にいるのが筋だよなぁ」
 ---------------(※編集点2)----------------
 (執務室から村井宮城県知事登場)
 村井嘉浩「どうも」
 (村井嘉浩は握手を求めるも、松本龍は向こう側の席へと手で促す)
 松本龍「握手は終わってから」
 村井嘉浩「あっ。すみません」
     「・・・」
     「今日はどうもありがとうございます」
 (村井嘉浩知事側の席へ戻り一礼)
 ---------------(※編集点3)----------------
 (要望書の受け渡し)
 ---------------(※編集点4)----------------
 松本龍「県でコンセンサス得ろよ」
    「そうしないと、我々何もしないぞ。ちゃんとやれ」
 ---------------(※編集点5)----------------
 松本龍「今、後から自分入ってきたけど、お客さんが来る時には、自分が入ってからお客さん呼べ」
    「いいか、長幼の序がわかっている自衛隊なら、そんなことやるぞ」
    「わかった?」
 村井嘉浩「はい」
 松本龍「はい。しっかりあのー、やれよ」
    「今のー、最後の言葉はオフレコです。いいですか。皆さん。いいですか」
 (村井嘉浩笑いの画)
 松本龍「はい。ぜっ。書いたらもうその社は終わりだから」
 ○○○「はい」
 ---------------(※以下編集)----------------

 さあ、どうなんでしょう。編集点の部分でどういう会話があったのか。ということも踏まえないと全体像は見えない気がしますが。村井嘉浩宮城県知事が入室した時の「どうも」という言葉からして、この二人知り合いであることは確かです。なら、多少は厳しい口調や言葉が発せられるのも"あり"かなとも思いますが、最後の件「オフレコです・・・書いたらその社は・・・」は問題です。わざわざテレビ局や記者に対して"餌を蒔いた"ようなもんです。
 最初の就任記者会見の折、サングラス(色付き老眼鏡?)をかけてちょっと過激な発言してみたら、意外に彼らが"チームドラゴン"などと持て囃したもんだから、お調子に乗ったとも言える。
 しかしこの人、もう一方の防災担当大臣でこれといった活躍をしたわけではない。(したという話が聞こえてこない)この防災担当大臣で実績をと言っても、菅直人による乱立担当大臣なわけであり、百歩譲って実績は無理だ。としよう。しかし環境大臣としての実績が聞こえてこないのは如何なものか。

 続いて逆説
 村井嘉浩宮城県知事に対して、「県でコンセンサス得ろよ・・・」という恫喝。地場の地域漁業関係者を無視して、○○総研と何やら見栄えだけの復興構想を打ち上げようとしている中味のない男に、ばっさり言い切ったのは親分肌が成す技か。よく言い切ったものだ。
 その前に訪れた達増拓也岩手県知事にはこれだ。「国は進んだことをやっている。そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない・・・」市町村に任せっきりで、復興対策を進めないお飾り知事に対しても恫喝。キックオフのボールを受け取れず落とした事が暗示だったのか、今さらながら笑える。

 報道(特にテレビ報道)には、注意しなければならない。
 動画を編集されると、編集点があるにも関わらず(技術力で編集点をカムフラージュされるが)一連の動作のように受け取ってしまう。つまり意識操作される。生放送なら編集が無いので雰囲気から察しが付くことも、ダイジェストとしてニュースで放送される編集映像からは、送り手側(局)の主張だけが目に映る。非常に危険だ。